■ オープンシステムの家づくり 〜 Image & Plan 〜 |
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054 暑さ、寒さと上手につきあえる家づくり その1 | ||
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連日の猛暑は本当に堪えます。 夏の暑さ、冬の寒さ。 この相反する自然条件に対して住みやすい家をつくりたい。 そのために、どんなつくりを考えていけばいいのでしょうか? 暑さ寒さを和らげ、快適に過ごせる住まいにするために設計士さんと相談しながら考えた家の基本仕様はというと、 まず、 ○ 断熱性の高いペアガラスを使用する 家と外気と、熱の出入りが一番大きい場所というのが、開口部である窓なんだそうです。 熱の出入りの多さに合わせて、ガラス窓と窓枠にできる結露も心配になります。 あとあと造りなおし、取り付けしなおしが簡単にできるものではない窓は、イニシャルコスト(購入費用)は高くついてしまっても、費用を削りたくないところでもあります。 ○ 自然の通気をよくして、各部屋間の温度差を小さくし、湿気がこもらないような 間取り計画を立てる 薪ストーブを設置予定でいることは、 〜 033 034 035 〜 にあるとおりなのですが、まずこれで冬は家全体を暖めることができます。 それから、ストーブ設置位置に吹き抜け空間をつくり、暖かい空気が家全体を循環するようにします。 また、建具はドアではなく、全て引き戸にし、部屋ごと仕切ることも、開放的な空間をつくることも自在にできるようにしておきます。 それから、窓の配置。 24h換気が義務付けられるようになり、機械的に換気はいつでも行われていることになるのですが、やはり自然の風はできる限り取り込みたい。 上下、あるいは左右対角上に開口部があるほうが部屋全体の空気を動かすことができるので、間取りを考える際によく練っておきたいところです。 ○ 軒の出を深くとり、夏の日差しは遮り、冬の日差しは積極的に取り込む 熱の出入りが一番大きい窓なら、夏は日陰をつくり、直接日差しをいれないようにし、冬は積極的に日差しを取り入れ、日なたを家の中につくるようにすればいい。 そのために、軒の出を深くとるようにする。 軒の出を押さえ、デザイン的にしゃれたつくりにしている洋風の家が多くなってきていますが、日本の気象条件を考えると軒というのは深くできればその方がいいのではないかと思います。 雨が外壁にかかるのも防いでくれ、家自体の寿命も延ばしてくれるので。 それから、壁の中の構造として、 ○ 床、壁、そして屋根に断熱効果の高い断熱材を使用する ○ 壁の中に通気層を設け、棟換気ができる構造にする 夏の暑さ、冬の寒さを防ぐために、断熱性能を上げる、ということはごく単純に考えることだと思うのですが、これがちょっとばかり複雑な話になってきます。 |
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(2007.8.18) |
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