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 オープンシステムの家づくり  〜 Image & Plan 〜

053 細部を決めていく設計図書
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間取りのプラン、家の外観のイメージが固まった話は前回までのこと。
家事のしやすさ(家事動線)を考えたり、敷地とのバランス(道路面、東西南北などなど)と部屋の配置を考えたりしているとなかなかいいと思った間取りも、不満が出てきて何回も何回も書き直しているうちに、半年があっという間にたっていました。

ここからは、家の細部のつくりを決めだしていく設計図書を設計士さんに描いてもらうことになります。


どんな設計図書があるかというと、まず仕様書
ここでは、施工方法や構造、材料、それから設備内容など図面では表すことのできない事柄を文章や数値で一覧表にしてくれています。

    


平面図
これは、間取りを考えるときに何枚も設計士さんに描いてもらってきていますが、窓サッシの種類や大きさが書き込まれたり、筋交など耐力壁の位置を表したりと、より細部が書き込まれていきます。

    


それから、立面図 と 矩計(かなばかり)図

立面図は、建物の外観を東西南北の4面から描いたものです。
外壁の仕上や開口部の種類、屋根やバルコニーの形状など、これを見れば分かる、というものです。

また、矩計図は建物の基礎から屋根までの垂直断面図で、基礎や柱、梁などの高さ、開口部の収まり、断熱材の有無、床・壁・の下地と仕上げ、屋根勾配や屋根材の葺き方など、建物の構造から仕上げまで詳細に表した解剖図のようなものです。

    


その他に、基礎を真上から見てつくり、大きさを描いた基礎伏図、1階、2階それぞれの床を支える梁や大引きを真上から描いた床伏図、建具表や各部屋のつくりを細かに描いた展開図など、たくさんの設計図書があります。


これまでにキッチン、浴槽、トイレといくつもショールームをまわって見てきている我が家ですが、先日、長野冬期オリンピック会場にもなったMウェーブで、業者向けの建材、設備の見本市があり、家を建ててもらうのにいろいろとご相談に乗っていただいている方の紹介で出かけくることができました。

素人が家づくりをする上で一番困るのは、数限りなくある建材類、設備類をスーパーマーケットのようなところで見て、手にとって、ほかと比べて、決めていく、ということがなかなかできないところだと思います。
(そのために設計士さんに多くをお願いしているのですが・・・)

親戚が職人だったこともあり、家をつくっている場所が遊び場でもあった僕はともかく、初めて見るもの、聞くものばかりのかみさんは、 HE〜  と感心してばかりいました。

家のプランをつくっていく上で、設計士さんに伝えた目標があります。
それは、

使い勝手がよく、手入れがしやすいこと        (メンテナンス)
省エネを目指す設備をいれること           (光熱費の節約)
持続可能な自然素材をうまく使い、体に優しく、環境負荷が少ないこと
                                (シックハウスになりにくい)
長いこと飽きないデザイン、使いよさがあること   (デザイン)
そして、イニシャルコストとランニングコストのバランスがいい家を


というものです。

誰でも考えることばかりだと思うのですが、それを具体的なプランとして設計図に描き出してもらったり、住宅設備を選び出したりする、ということはなかなか地味な作業であり、難しいことです。

設計士さんが描いてくださった設計図書と念入りににらめっこをしていくことになりそうです。

(2007.8.17)


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