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 オープンシステムの家づくり  〜 Image & Plan 〜

034 薪ストーブについて
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先日は長野市のストーブ屋さんで話を聞いてきましたが、今日は上田市内の別のストーブ屋さんを訪ねてきました。
ストーブ購入にあたって確認しておきたいことをお聞きしてくることができました。

どちらのお店でも薪ストーブは暖かく、とてもいいということでしたが、説明の内容が若干ちがっていました。
以下、お聞きしてきたことを書き残しておきます。


薪ストーブというのは、火を消したいからといってすぐに消せる暖房機ではない。
基本的にずっと火が燃えているようにしておく暖房機器だということ。

ストーブの火が消えて家が冷えてしまってから再び火を焚くというのでは効率が悪い。

基本的に24時間薪を焚き続けていた方が良い。


(結構太目の)薪をくべておけば10〜12時間くらいはオキの状態でとろとろ燃えているので、家全体が暖かくいられる。
仕事から帰ってきたら薪をくべる。ダンパーを絞っておけばオキの状態で朝まで火持ちする。
朝起きたところで薪をくべる。そして、やはりダンパーを絞っておくことで夕方まで暖かい状態がつづく。
もし、いそいで暖かくしたいときは、空気の入る量を多くすればいい。


煙突を通して煙は外に出してしまうので、とても空気がきれいな暖房機器です。
また、家の中が結露するということが少ない。
喘息の子の咳が減ったということも聞いている。


長く暮らす家の環境としてはとてもいい暖房機器ではないでしょうか。

薪については・・・

一シーズンで300束を目安にしておけば大丈夫。

林業関係の仕事が主でやっている会社なので、営林所を通して楢などの原木を手に入れることができる。
4tトラックいっぱいの原木で薪300束分くらい。
それで、5万8000円。
その後、お客さんの手間隙で原木を切り、薪にする。

もしその手間隙が出来ない、というようなら出来上がっている薪を扱っている業者があるので、そこから購入することも出来る。


ランニングコストは・・・

自分で原木や廃材を集めてきて薪をつくることが出来れば、0円

原木を購入して、自分で薪にするなら5万8000円

薪業者から購入すると、320束分で8万円

自分の手間隙をかけたぶんだけお金はかからなくなります。フムフム。
自分で動けるだけ動いて薪集め、薪づくりをして、それで間に合わない分は購入することを考えていけばつづけていかれそうです。


イニシャルコストについては、ほぼ長野で聞いてきたことと同じでした。

40坪以上の床面積の家では大型のストーブがいい。
それはだいたい40〜50万円ほど。

煙突、設置工事は30万円から50万円

合わせて100万円前後


100万円というと単純に高いように思うが、今流行の
床暖房やパネルヒーターも機器の購入と施工工事をあわせればやはり100万円ほどかかってしまうと聞いています。
また、もし家を2〜3日もあければ、中の不凍液が冷え切ってしまい、再び温まるまでに2〜3日かかるという話を聞いたこともあります。

現在主に使っている石油ストーブと比べてみても、寒い長野県で各部屋に置くとなると、灯油代はとても高いものになってしまうでしょう。
現在のアパート暮らしでさえ、一シーズンに灯油代だけで3、4万円はかかっているのです。


それを考えるとイニシャルコスト、ランニングコストといったことより、手間隙がかかるということが問題になってきそうです。
今後、薪ストーブにかける時間をつくることが出来るでしょうか。

仕事に復帰してからは、一年の中で忙しくなる時期というのは分かっています。
そのことを見越して、計画的に時間をつくっていくようにすれば大丈夫でしょう。
お父さん一人で何でも、というのではなく、子どもたちも、かみさんも、家族総出で自分が出来ることをしあう、そんな生活を薪ストーブは送ることも出来そうです。

また、全ての薪を自分で集めてこなければ、と決めてしまうより、足りない分は原木なり、薪なりを購入していくように考えれば無理もなさそうです。

薪ストーブが現実的なものに思えるようになってきました。


(2006.12.14)


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