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 オープンシステムの家づくり  〜 Image & Plan 〜

047 設計事務所に頼む、ということについて
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実家をはじめ、アパート暮らし、寮暮らし、社宅暮らし、下宿と幾度となく引越しを繰り返してきた僕ですが、部屋を仕切る引き戸をとっぱらい、開放的な空間をつくったり、自分の住み心地のいいように家具を置いたりと当たり前のことといえば当たり前なことに住まいについていろいろと考えをめぐらし、工夫をしてきたものです。

「家は三度住み替えてみなければ解らない」
とは、よく耳にする言葉ですが、いいと思って建てた家でも実際に住んでみたらこうした方がよかった、ああした方がよかった、と出てくるのはしょうがないことだとしても、3回も建て替えができるほど、我が家に甲斐性はありません。
今回、家づくりをするにあたり、設計事務所さんにお願いしたのは、設計士さんとともに建て主である私たち自身が、住む家についてじっくり考えたい、ということからでした。


家づくりを頼むところとして、ハウスメーカーに頼む、地域の工務店に頼む、という方法もありますが、設計事務所さんにお願いするメリットは何でしょうか。


その1として、つくる前に考えることができる、ということがまずあげられると思います。

こんな家をつくりたいとイメージすることにはじまって、構造や工法、使い勝手を考えた間取り、それから予算のことなど、ありとあらゆることを考える自由が手に入ります。
ハウスメーカーや工務店でもある程度のことを考えることはできると思いますが、それぞれの得意製品の中で家づくりが進むことになり、その範囲を超えることはできないでしょう。


その2として、工事の費用や会社を選ぶことができる、ということです。

どんな家を建てたいか、という構想、イメージを、基本計画、基本設計、実施設計といった手順を踏んでもらい設計事務所で設計書としてまとめてもらいます。
そして、それをもとにすることで、いくつかの会社から工事見積もりをとって比べることができます。
見積りと一緒に、工事会社さんの様子などもよく知ってから工事をしてもらう会社を選べるというメリットは大きなものがあると思います。


その3として、建て主に代わって仕事を進めてもらえる、ということです。

家づくりの専門的な目から設計士さんには様々な角度からアドバイスをもらい、細かに情報収集して検討してもらい、それを設計書にまとめてもらうということになります。
また、建設会社、大工さんをはじめ職人さんたちが建て主の注文どおりに家づくりをすすめているかどうか、専門家の目からチェックしてもらう、ということもお任せすることになります。


それから、デメリットといえるかどうか、次のことも頭に入れておかなければなりません。
設計事務所さんにお願いするときに、設計監理料として ○%(相場は10%前後だそうですが)かかります。
また、設計事務所さんに頼む、ということは自然と打ち合わせの回数が多くなります。
家づくりに対する考えを持ち、準備をしていく。
そのための手間隙はどうしてもかかってしまうことでしょう。
せっかくつくるなら、将来にわたって少しでも満足度の高い家を、と考えたときに、費用と時間がかかることに割の合うものを感じられるかどうか、それが設計事務所さんに頼むという選択につながってくることになるのではないでしょうか。


これまでに、6回の打ち合わせを済ませていますが、今現在はまだ基本計画を立てている段階です。
家づくりのイメージとして、家族の希望をまとめた手書きの間取り図をお渡しし、平面図、立面図にまとめてもらっていますが、042 足したり引いたり」 にあるように全体の間取りの変更を設計士さんにお願いすることも度々です。
将来の生活まで見通して納得いくまでプランを練り直すことができるということを考えれば、設計事務所さんへ払う費用はそう高いものではないと考えていますが、どう思いますか。


(2007.3.12)


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