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 オープンシステムの家づくり  〜 Image & Plan 〜

030 丈夫な家を建てるために 〜筋交〜
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いかに構造を丈夫にするか、ということについて、西岡さん
「在来工法でやっておけば、筋交はないほうがよろしい。」
と言っています。

この筋交というのは、柱と柱の間に斜めに部材をかけ、つっかえ棒にすること。

地震に強い家にするための工法の一つなのですが、丈夫な家をつくるための構造とはどんなものなのか調べてみたので、書き出しておきます。


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筋交

力が加わったときに、一番強い形は三角形です。
トラスト呼ばれる構造形式で、三本の部材を三角形に組み合わせればその形が崩れないということを利用したものです。

筋交は、このトラスの原理を利用したものです。

  


筋交の入った壁に水平力(地震の揺れ)が加わると、筋交には圧縮力、引張り力が働きます。
圧縮力が加わったときにはつっかえ棒の役割をし、引張り力が加わったときには支線の役割をするようになるのです。


確かに三角形の原理を利用した筋交は強そうだけれど、西岡さんの言う「在来工法でやっておけば、筋交はないほうがよろしい。」というのはどういうことなんでしょう。

建物が地震に合い、揺れ(横揺れ)を受けた場合、圧縮力が働く筋交が丈夫に取り付いている柱には、引き抜き力が働いてしまうのです。

地震の揺れで建物がゆがんだときに、柱より長くつくられている筋交は、を押し上げてしまうことになります。そうすると、桁をとめてあるほぞがはずれてしまう。
いったんはずれてしまったものがもとの穴にうまくすとんと入るわけはないから、桁ははずれ、家が倒れてしまう。

西岡さんの
「筋交はおろかなことですよ。」
というのはこういうことです。
   



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構造用合板

地震に対して家が倒れないようにするためつくる筋交は、耐力壁の一種です。
耐力壁には、筋交のほか構造用合板をはる、という方法もあります。

面(壁)を組み合わせてつくる箱式のツーバイフォーの家に使われるよ合板を使うのです。
合板は面に対する変形強度が大きいので、この性質を利用するのです。

ただし合板は耐水性のものを使ったとしても、湿気には弱いところが大きな欠点です。
湿気にやられてぼろぼろになった合板は、耐力壁としての役割を果たせなくなってしまうのは言うまでもありません。

また、合板で部屋を仕切ってしまった場合、密閉された空間にしてしまう、ということも気になります。
空気の通り抜けが出来なくなった空間を生んでしまうことで結露を呼んでしまうことになれば、合板でできた壁が長持ちしないものになってしまうからです。

それと、合板の接着剤のことも気になります。



地震に強い構造、と言ってもやはり一長一短あるようです。
これも大工さんからよく説明を聞かなければいけないところになりそうです。


(2006.11.30)


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