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 オープンシステムの家づくり  〜 Image & Plan 〜

026 丈夫な家を建てるために
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子どもや孫たちといった次の世代に負荷をかけるような家づくりはしない。
ということは、家を大切に長く使っていく、ということです。

では、長持ちする家というのはどんな家かというと、物理的な耐久力がある家、というのを考えておかなければと思います。
それは、地震や台風、白蟻や木材腐朽菌に対して強いということです。

また、間取りやデザイン、住宅の性能というものもよいことと関係してきます。
今、僕達夫婦が家を建てても、いずれ主を変える時期がきます。
二世代、三世代ともつ家にしておきたいと思うのです。

「西岡常一と語る木の家は三百年」 という農文協で出している本を家づくりの教科書のように読んでいます。
西岡さんといえば法隆寺など重要文化財の修復で有名な大工さんですが、原田紀子さんという方が西岡さんからお聞きした言葉を書き残し、本にしたものです。

この本、木造の家をつくろうと考えている方にはかなりおすすめです。

024 木造でつくる家を」で、木造の家を建てたい、ということを書きましたが、最後のところで木造の短所として「湿度に弱く、カビなどで腐りやすい」ということを書き残しておきました。
伝統工法でつくる木造の家はそういった木の性質をよく理解してつくられているのだ、ということがよく分かります。
目からうろこです。



昔の家は、礎石というものの上に柱を直に立てていました。

ところが建築基準法の中でつくられる今の家はちがいます。
布基礎、あるいはベタ基礎という違いはあるけれど、コンクリートづくりの基礎の上に木を寝かせた土台を置き、その上に柱を立てます。

木というのはもともと立って生きているものです。
木が水を含んだとき、木が縦にあると水が縦に動くので乾きやすいのですが、横に寝かされていると乾かない。それで腐ってしまうのです。

それから、コンクリート。
これは水を含有することで強度が出る素材なのですが、そこに横倒しにした木の土台です。
足元から家が腐っていってしまうのも無理がないかなと思えてきてしまいます。
白蟻が湧いてくるのも目に見えるようでしょう。


西岡さんは、つき固めた土の上に礎石を置いてその上に柱を立てるのがいい、といいますが、現代の家づくりではそのつくりがし難い中で、基礎と土台部分はどうつくったらいいものなんでしょうかねえ。


(2006.11.29)


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