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先日、戸隠に遊びに出かけた母が、珍しいものがあったからとお土産を買ってきてくれました。
それは、イナゴ。
珍味、と世間では言いますが、子どもの頃、よく食卓に上がっていた我が家では決して珍味なんかではなく、貴重なタンパク源でした。
10月10日の体育の日に、村の運動会があったのですが、それが終わると家の裏の田んぼに母親と袋を持って出かけ、イナゴとりをしたものでした。
それは一年の行事のようなもので、とても楽しみなことでした。
ヘリコプターによる農薬の空中散布が行われるようになって、すっかり数の減ってしまったイナゴですが、最近、農薬を昔ほどたくさん使わない農家の人が増えてきたためか、イナゴの姿もよく見ることが出来るようになってきました。
この秋、息子も田んぼでイナゴとたくさん遊べました。
で、パクパク喜んでいるお父さんとお母さんを見ていて、
「コレ、コレ。」
と、夢中でねだって食べ出したのは下の息子。
上の息子は、普段仲良く遊んでいる虫を食べるの〜?と、神妙な顔をして食べましたとさ。
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