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たぶん世間では盛り上がっていたサッカーのドイツワールドカップも終わって、だいぶたってしまいましたが、遅ればせながらサッカー談議など。
「たぶん」 と書いたのは、前回の日韓ワールドカップの時には、試合会場へも行ったし、職場でもサッカー談議に花を咲かせたし、何よりテレビで観戦しまくることができたけれど、育児休暇中の身としては、夜中にごそごそ起きてテレビを見て寝不足でいるわけにもいかなかったし、サッカーの話に花を咲かす相手にもなかなか恵まれなかったから・・・。
保育園に送り迎えするお母さんたち相手に、昨日のブラジルは・・・、フランスは・・・、イングランドのベッカムは・・・、なんて話はなかなかはじめられません。
それでも家族そろって、日本戦だけは夢中になって応援してました。
ブラジル戦も早起きして見ましたよ。
三試合とも立ったり、座ったり、拳をふりあげたり、試合終了と同時にへとへとになりながら。
長男も、長く試合を見続ける集中力はまだないけれど、「なかた!!なかた!!」と、どこかドイツのお祭り騒ぎがうつってか、浮かれながら応援していました。
サッカーは、野球で言うところの草野球のような、小学生や息子たちといった子どもたち相手に楽しむ程度でほぼ素人の僕ですが、Jリーグ(昔、昔、ジュビロ磐田のサポーターだったこともあるのです。)やワールドカップの試合を生で観戦したり、テレビで試合を見たりしていて、ああそうか、と気づいたのは、ようするにサッカーというのは陣取りゲームなんだな、ということです。
テレビの画面に映る範囲では、22人の選手がところ狭しと動いているように見えるサッカーの試合も、実際の試合会場に行ってみるとひろ〜い、ひろ〜いピッチにたった22人なのです。
ボールを追いかけて選手たちがどんなに激しく走り回っても、、サッカー場全体では空いているスペースの広いこと、広いこと。
そういったスペースをどれだけ自分たちにとって有利に使い切るかが、サッカーの勝負所だし、頭を働かせる部分なんだろうな、と思います。
日本と対戦したブラジル選手の動きを見ていると、なんとなくもやもやっとした、日本選手たちに足りないものが見えた気がしました。
例えば、緩急のつけ方がブラジルはとてもうまい。
ゆっくりボールを回していたと思ったら、縦にパスをすばやく出していき、あっという間にゴールをあげてしまう。
なぜ、あんな芸当が出来るんだろう、と思って見ていると、例えば相手の様子をうかがっているようなゆっくりとした横へのパスも単純ではない。
横へのパスを回しあうときも、左から右へと単純にボールを送るばかりではなく、左から右へとボールの動きにつられる敵選手の肩透かしをするように、パスをもどしたりする。
ボールを奪おうと走り回る敵選手たちをただ疲れさせるのではなく、次はどんなパスを出し合うのだろう???と迷わせ、頭も疲れさせていくパス回しを繰り返していく。
そうして、気力を萎えさせ、動きの鈍った相手選手たちの中に、自分たちにとって有利なスペースをぽっかり空けていく。
そして、そこにボールを送り込んで、チャンスを確実につくっていく。
日本は、単純なボール回しが多いので、相手にしっかりスペースをつめられてしまいがちで、なにより、走らなすぎだったように思えてしまう。
(もちろん、玉田選手のゴールのときのようにいいときもあります。)
ゴールシーンもかっこいいけれど、ゴールを決めるまでの伏線を二重に、三重にはることができる、というのがブラジルの強さであり、選手たちの感性の豊かさなんだなと思う。
体力対体力、知恵対知恵、感性対感性といった人間の総合力で競われるサッカーを通してみたときに、経済力とは別のところで、国の力、というか豊かさ度がまた違って見えてきてしまうのが、ワールドカップの面白いところかもしれません。
そんなことをいろいろ考えながら、日本対ブラジル戦を見ていたら、なんだかサッカーって詰め将棋に似ているようにも思えてきました。
日本の選手たち、将棋をやって二手も、三手も先を読む練習をしたらいいと思うけど、どうでしょう。
練習、とまではいかなくても、趣味の一つに取り入れるとかね。
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