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 育児最中 雑想ノート

041 体が動くようになってきたこと
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ゴールデンウィーク中から、いっきに山の木々の芽が萌え出しました。
そして、山の中に入ってみれば、山吹の黄色が目にも鮮やかです。
山の匂いに包まれると、気持ちがとても落ち着きます。
いい季節になりました。

              


育児休暇に入って一ヶ月がすぎました。
この頃は、生活のリズムもつくれるようになり、子どもたちとの間合いもだいぶとれて、お互いに無理しあうことも少なくなり(時々は親子げんかしてしまいますが・・・)、毎日を楽しめるようになってきました。

長男の最近の流行り言葉は、「なんで、なんで、どうして」です。
なんでって言うから答えれば、すぐに「それはなんで。」
また答えれば、すぐに「それはどうして。」
長男とのやりとりも、はじめのうちは考えに考えて答えていたけれど、ああ、言葉遊びが楽しいんだよね、と気がついてからは、長男のなんで、どうしてのリズムに乗るようにして、会話を楽しめるようになってきました。

次男はというと、赤ちゃん、という形容が似合わないほど良く動き回るようになって、目がはなせなくなってきました。
いろんなものに興味も持ち始め、テーブルの上にあるものが気になるとすぐに手を出して、この前なんか飲みかけの僕のコーヒーのカップをとって頭からコーヒーまみれになっていました。
そこは届かないでしょう、というところに置くようにしているのですが、予想を超えた動きをしてくれます。

仕事をしている頃では考えられなかった僕の変化。
なんだかんだと気持ちの上で欲張ってみても、一日は24時間なんだということが、体で、というか感覚的に受け入れられるようになってきました。
仕事にいそがしがっている頃は、子どもとも遊びたいし、遊んでばかりいるとやろうと思っていた仕事がはかどらないし、家事も手伝わなければいけないし、実家の母も気になるし・・・、と頭でっかちになって、もやもや、もやもやばかりしていたような気がします。

連休明け、遊びほうけていた分部屋は荒れ放題。
布団は干さなきゃいけないし、おもちゃは片付けなければいけないし、洗い物はたまっているし、床は雑巾掛けしなければいけないし、読み終わって山のように積み上げられた新聞、雑誌は縛らなければいけないし・・・。
どこから片付けていいかも分からないほどでしたが、少しずつ手を出しているうちにいつかは終わるんだよね、と体が動くようになってきたのも、大きな変化かもしれません。

子どもたちに、育児休暇に、僕は育ててもらっています。



(2006.5.9)


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北の子星だより
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