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026 頭より、体をつかって育てるもの
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今日で仕事が終わり、いよいよ1年9ヶ月の長い休みが始まる。

なんだか不思議な気がしてくる。
仕事を休むという感覚が変なのだ。

妊娠してお腹が大きくなってきているわけでもないし、病気になっているわけでも、ケガをして動けなくなっているわけでもない。
健康そのものな体で仕事に行かないということが、なんだか変な感じなのだ。

女性は、妊娠してお腹が徐々に大きくなり、お腹の中の子どもの存在を感じ、出産して、授乳してと、体の変化を通して母親になっていくが、男はちがう。
父親になったからといって、体が変化することはない。

人の気持ちというのは、心の器である体にだいぶ支配されているものだ。

思い返してみて、父親になったという実感は子どもが生まれる前は薄く、生まれた子どもをお風呂に入れたり、オムツをかえたりしていく中で、父親としての気持ちを芽生えさせていったような気がする。

育児休暇は、一日のリズムをつくることも、子どもとの間合いをつかむことも、洗濯物はどれをネットに入れるかということも、今晩のおかずは何を作ろうかということも、何もかもはじめは必要以上に考えながら、となってしまうだろう。

しかし、体を動かすことですべては始まり、体を動かしていくことだけがすべてを生みだしていく。

そう、子どもへの愛情を深めていくこともだ。


(2006.3.30)


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北の子星だより
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