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027 長野県立子ども病院と田中知事
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田中知事が、長野県立こども病院(安曇野市)について「時代の変化に対応した新しい医療提供態勢の整備が必要だ」と3月上旬、県議会で述べた。
県立子ども病院は、小児高度専門医療だけでなく、医師不足が深刻な一般の小児科や産科の診療も行う態勢を整える必要があるというのだ。

たしかに昨今、小児科や産科の医師が少なくなり、子どもを持つ親は皆心配している。

しかし、県立子ども病院にお世話になったことがある親としては、田中県知事の考えには反対だ。

子ども病院では、命にかかわる多くの子どもたちがお世話になっているが、一般の患者は治療、入院ができない。
まず、地元の医師に診ていただき、子ども病院での専門医の治療が必要と判断された場合に、紹介状を通して子ども病院での治療が受けられるようになる。

紹介状を通しての受け入れを拒否されたことはないそうだ。

なぜなら、命にかかわるような病気を抱えた子が優先していくべきところであり、それだけの態勢をとっていているからだ。

それが、田中知事の言うとうおりの、一般の小児科や産科の診療も受け入れる態勢に変えられてしまうと、命にかかわり、すぐに診てもらわなければいけない子どもが受け入れてもらえない事態になってしまうことも考えられる。
また、高度専門医療が必要な患者と、一般の患者を一緒に受け入れるようになっていけば、医師や態勢の質が低下していってしまうのではないかと心配になる。

そこらへんのことについては、どうお考えなのでしょうか、田中さん。


(2006.3.31)


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北の子星だより
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