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020 セロリ
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洗濯、そうじ、料理と、妻はがんばっている。
そうした家事の合間隙間に保育園の入園準備。
そして子どもの散歩のお供に、お昼寝。

3月末まで、残りの仕事を片付けなければいけない僕は、夜、子どもと一緒にお風呂に入り、食事を一緒にするのがせいぜいで、家の中のことに手を出す余裕がなかなか生まれない。
妻には感謝でいっぱいだ。

そうした毎日を過ごす中で、育児休暇がだんだんに迫り、今まで気にもならなかったことがいろいろ気になるようにもなってきている。
いや、気になるようになってきている、というのとはちょっとちがう。
今までだって気になっていたこともあったが、父親という立場を利用して、気にとめないふりをしてこられた、という方があっているかもしれない。

4月からは、一日の半分近くを子どもとだけで過ごすことになる。
子どものすることを一緒に楽しんだり、時にはしかったり、全て自分の判断にまかされることになる。
子どもは待ってはいてくれないから、いそがしい毎日になりそうだ。

些細なことかもしれないが、僕と妻では価値観がちがうところがある。
それはそうだ。
育ってきた家庭、育ってきた環境がちがうから、そんなこと当たり前なことだ。
そういう価値観の違いが、子どもへの接し方にも現れてしまう時もある。

妻が子どもたちに許してきたことを、僕は許せないことが出てくるかもしれない。
妻と子どものつくってきた習慣と、入れ替わった父親の価値観のちがいに、僕も含めみんなが戸惑いまくるかもしれない。



「セロリ」を聞いている。
山崎まさよしさん、の。
スマップもうたってた歌。

   育ってきた環境がちがうから、好き嫌いは否めない
   夏がだめだったり、セロリが好きだったりするのね
 
   ましてや男と女だから、すれちがいはしょうがない
   妥協してみたり、多くを求めたりなっちゃうね

   何がきっかけで どんなタイミングで二人は出会ったんだろう
   やるせないときとか 心もとない夜とか できるだけ 一緒にいたいのさ
   
   がんばってみるよ やれるだけ
   がんばってみてよ 少しだけ
   なんだかんだ言ってみても 単純に君のこと好きなのさ


家族といる時間を大事にして、セロリを聞きいて、とにかくがんばってみるのだ。


(2006.3.22)


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北の子星だより
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