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 育児最中 雑想ノート

059  WRC観戦記  2006北海道  その3
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北海道は、はるか彼方の地。
長野自動車道を北上し、上越ジャンクションから北陸自動車道に出て、新潟市をめざします。

およそ235キロの道程。
所要時間は、約3時間。

旅の始まりは息子の目もきらきらしていても、車に長いこと乗っていれば飽きてくるに決まっているので、昨日TUTAYAで借りておいたCDを持ち出すことにします。

ウルトラマンシリーズ、2枚組み
タイムボカンシリーズ
巨大ロボの歌、2枚組み
タツノコプロ、2枚組み
もう一つは・・・、忘れてしまった。
それから、マジレンジャーのCDも持っているので、これは最強でしょう、と高をくくっていたのですが、これが見事にはずれてしまします。

ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンエース、ウルトラマンレオ、ウルトラマンタロウ、ウルトラマン80のオープニング、エンディング曲。
CDをはじからかけてみると、息子の気に入ったのはウルトラマンシリーズの1枚目と、タイムボカンシリーズの元祖タイムボカンの歌のみ。
「どこからきたのか ごくろうさんで タ〜イムボカ〜ン」というのだけ。

この「タ〜イムボカ〜ン」とウルトラマンをひたすらリピート、リピートで聞いていきます。
お父さんの頭はボーっとしてくる、くる。
これは大変です。



9時には新潟港に着くことができました。
初めて乗るフェリー。
これで、しばらくはウルトラマン、タイムボカ〜ンから開放されるかと思うと、ほっとします。




 




車を運転して、どきどきしながら船の後ろから乗り込んでみると・・・。


     




船では一等和室を借りて、親子二人だけでゆっくりとできます。
子連れはこれでなくては気が休まりません。
誰に気兼ねすることもなく息子はブロックやお絵かきに夢中。
そんな息子を好きにさせておき、お父さんは寝ます。
ずっと寝ていきます。
北海道の大地を走ることに備えて、ひたすら寝ていきます。



新潟港を出たときは、小雨混じりの曇り空で、強風のため外に出ることが出来なかったけれど、寝ている間に空は穏やかに晴れ、デッキに出られるようになっていました。

山に囲まれた長野県とちがって、ここ海の視界は広い。
大洋の真ん中で夕日を眺めるのは、とにかく感動的。


           


夕飯は、船のレストランで贅沢なバイキング。
でも、3歳の息子は料金はとられなかったので、これは格安でした。
並ぶご馳走に目移りしながら、たくさんのおかずを選んでた息子は、いつもより食欲倍増です。



食事をすませてデッキに出てみれば、そこはどこまでも真っ暗闇の世界。
船からこぼれる明かりに、波が見えるだけ。

空が曇っていなければ、満点の星を息子に見せられるのにと残念がっていると、暗闇のはるかかなたの水平線に明かりを発見しました。
この船とは逆の航路、新潟に向かうフェリーです。


     



寝る前に、船のお風呂に入ることにしました。
船のゆれに合わせて、お風呂のお湯もゆれる、ゆれる。
おもしろがって、じっとお湯を見ているとなんだか船酔いしそうに。



息子のお気に入りの雑誌、「テレビくん」を読んであげ、寝かしつけ。
この雑誌、お父さんもかなりはまってしまっています。
「仮面ライダーカブト」の今後の展開のよい予習になるのです。



夜中、寝ているはずの息子が、突然、
「こんちきしょう」   「ばかやろう」
の大騒ぎ。
時計を見ると、1時過ぎです。
どうしたんだろうか、夢にうなされているんだろうか、と様子をみていると、むくっと起きて、トイレに行きたいとしがみついてくる。
息子なりに必死に起きようとしていたのです。

息子のトイレがすんでふたたび眠ることができたと思ったら、館内放送にまたまた起こされてしまいました。
小樽に着くというアナウンスにびっくりです。
到着は夕方の4時だと思っていたのが、朝の4時。
大きな勘違い。
大誤算です。


       

寝ているところを船から降ろされてしまって、まだ寝巻きのまま、ぼうっとしてしまう息子です。


(2006.9.23)


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