家づくりの計画段階から、内装や外装といった仕上げをどうしようかと計画段階から夢が膨らんでいたが、それ以上に完成したら見えなくなってしまうところ、中身がどうなっているかということが大事なんではないかと思うようになっている。
家の中身というと、なかでも断熱材、断熱性能というのは年間を通して家の中で快適に過ごすことができるためにかなり重要なものだと思う。
夏の暑さ、冬の寒さを和らげ、冷暖房機器に頼りすぎず、光熱費を抑えながら(二酸化炭素の排出を抑制しながら)、程よく快適に過ごせるかどうかは家の断熱性能に係わってくるのだ。
断熱材には、昔からよく使われてきたグラスファイバーの他、最近では羊毛や新聞紙を細かくしたものなど有機質のものも出回るようになってきているそうだが、我が家の家づくりに使った断熱材は、押出し発泡ポリスチレン板B-3種というものだ。
密度がとても高い発泡スチロールといったもの。
それを柱の間に充填していくことになる。
この行程でとても大事なのが 「隙間をつくらない」 ということなのだとか。
せっかく性能のよい断熱材を使ったとしても、隙間があっては意味がなくなってしまうのだ。
その点、我が家をつくってくださっている中村大工さんの仕事は、見ていてとても素晴らしいことが分かる。
床組みのもとになる大引きに、「受け」を断熱材の厚さ分正確に取り付けた上で、隙間なく発泡ポリスチレン板を敷き詰め、つなぎ目に防水テープをきれいに貼ってくださっていた。
この上に床板を張ることになるのだが、素人目にもおさまりがきれいで、見事だ。
2007.11.27
2007.11.30
(床の大引きの間にぴったり。)
家をつくるにあたり、いろいろ本を読んでみると世の中には断熱材を外壁一面にはる 「外断熱」 がいいだとか、柱の間に充填していく 「内断熱」 がいいだとか、論争もあるようだが、我が家は 「内断熱」 をとっている。
外断熱に比べ、内断熱のネックになりやすい点は、筋交のところで隙間が出来やすいということ。
複雑な形をしているところに板状の断熱材を切張りしていくので、しょうがないと言えばしょうがないのかもしれないが、中村大工さんの仕事はとてもていねいです。
2007.11.30
気持ちがいいほど完璧に、ていねいに断熱材を入れてくださっている。
そのお陰か、冬を向かえ寒さ厳しい信州にあっても、暖房のない家の中が暖かく感じるほどなのだ。
天気のいい日に窓から日が差し込めば、夜もほんのり暖かい。
これは、次の冬が楽しみです。