家づくりは段取りが本当に大事だなあ、と思う。
家づくりに来てくだっさっている職人さんたちの仕事の様子を見ていると、それがよく分かってくる。
2007.10.28
1階と2階の梁組みの上を縦横に溝が走っている。
上棟の前に大工さんの加工場でつけられたものなのだが、この溝、何かというと電気の配線を通すためのもの。
柱と梁とを組上げた上棟後にこの溝を掘るというと機械加工というわけにはいかず、手間がかさんでしまうことになってしまので、柱材、梁材に墨つけをする前に、設計士の片山さん、現場管理の柳澤さん、それから電気工事をしてくださる佐々木さんが、森澤大工さんの大きな加工場に集まり打ち合わせをしてくださっていた。
それが9月の上旬。
そして上棟が10月の16日。
一ヶ月余りの期間をかけて、柱材と梁材に墨つけをし、刻みをしてくださっていた。
それから、中村大工さんによって2階の床が張られたのが、2ヵ月後の12月。
2007.12..31
今回、コスト削減が大きな狙いで一階の天井材はなしにしてもらった。
二階の無垢の杉板の床が、そのまま一階の天井を兼ねるようになった。
それと同じで、二階の天井もない。
柱と梁が表しで、屋根裏の板張りがそのまま天井を兼ねるようになっている。
「シンプルでいいです。」
そう設計段階で片山設計士さんにお願いすると、電気の配線は見えないよう職人さんたちに工夫してもらいましょう。
とおっしゃってくださった。
最終的に照明器具が取り付けられるのは3月の中旬。
9月の打ち合わせから7ヶ月後にしてようやく仕上がる予定。
施主の単純な発想が申し訳ないほどに、時間をかけて職人さんたちはきれいに仕上げてくださっています。