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■ オープンシステムの家づくり 〜 Construction 〜
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056 直営方式の見積書 |
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設計図も何度か修正を重ね、煮詰まってきた頃、いよいよ業者さん、職人さんから見積りをとることになります。
今回とった家づくりの方法は、直営方式というものです。
これは、どこかのメーカー、あるいは工務店といった会社に一括で家づくりを頼む、というのではなく、いくにんもの職人さんから見積書をとり、契約を結び、工事をしてもらい、代金を直接お支払いしていく、というものです。
もちろん、直接僕が職人さん個々と打ち合わせをするなんてとても無理なので、設計士さん、建築士さんに監理はお任せしていくことになりますが。
ドキドキでいっぱいのこの直営方式。
一番のメリットだと思う点は、
メーカーや工務店など会社を通す必要がないので、通常、会社利益として支払うことになる余分な経費がかからないですむ、ということです。
これは、見積書に見える形で書き表される場合、工事代金に込みにされる場合、いろいろあると思いますが。
家づくりをするにあたって、設計監理料を設計士さん、建築士さんにお支払いすることになりますが、その話を誰かにすると、たいてい高いでしょ?と反応が返ってきます。
でも、何度も打ち合わせをし、変更があるたびに設計図を書き直してくださり、職人さんから見積りを取り直してくださる様子を見ていると、決して高いものではないゾ!!と感じるようになってきています。
(先日、横浜のIKEAまで下見に出かけてきたときには一緒についてきてくださり、いろいろなアドバイスもしてくださいました。その時の設計士さんの交通費もこちらで心配することなく、申し訳ないくらい!!)
家をつくることに直接必要だと思う分にだけお金をかけられる、その実感が湧いてくることが何よりも精神衛生上いい!!と感じています。
また、見積りを取ったときに家づくりにかかる材料、手間が詳細に分かり、コスト管理がしやすい、ということも大きなメリットの一つだと思います。
見積書には、一式いくら、というのではなく、詳細に材料があげられ、それにかかる材料費、手間を合わせた金額が出てきています。
それを設計図と見比べながら、必要なものにはしっかりお金をかけ、重要度の低いものになるに従い仕様を落としていくことができます。
(通常、話題に出される坪単価、というものは目安として役立ちさえすれ、それほど重要なものではないのではないか、と思うようになってきています。)
一回目にとった見積書では、予算を 300万円ほど上回ってしまっていました。
そこで、職人さんたちに何%か値引きしてもらえないか建築士さんに交渉をしてもらうほか、自分たちでも設備機器(お風呂やキッチン、トイレなど)の仕様を落とす工夫をしていきました。
ハウスメーカー指定の設備機器メーカーなんてものはなく、自分たちがいいと思ったメーカーの機器を選べるのも直営のメリットです。
仕様を落とすとはいっても、長く使うものなので、ショールームに出かけ念入りにチェックをして決めていくことにします。
また、はじめの頃の希望ではほしいと思ったオプション機器も、本当に必要なものかよく検討して、要らないものはバッサ、バッサとカットしていきます。
家をつくるのにお金が、○十万、○百万、○千万円なんて、普段使っていない単位になるもんだから、太っ腹になってしまう危険があるんですが、よく考えてみれば、数千円から数万円の積み重ねが一軒の家として形づくっていくわけです。
電卓片手に、しっかりチェックをしていきます。
基礎工事や構造材工事、屋根工事、それから窓といった家の性能を決定付けるところはコストカットしたくはありません。
使っているうちには痛んで手入れをしていかなければいけない内装や、設備機器などで調整をしていくことにして、なんとかコストダウンが図れるか検討していくことにします。
そうそう、コストダウンというと、最初の見積書に施主支給品として照明器具の予算取りが40万円になっていたのですが、IKEAでほとんどを買い揃えると、交通費も入れて20万円ですみそうです。
IKEAは上手に利用しないと、といった感が一段と強くなりました。
また、塗装は自分たちですることにし、材料費として予算取りだけしておくことにします。
自分で出来ることは自分でつくる、準備するようにしてコストダウンをし、その分材料費や職人さんの手間代は必要なものはしっかりかけて、いい家づくりをしてもらうようにする。
これが基本的な考え方としてあります。
そのためには、自分の手間隙を惜しんではいられなくなるんだけれどね。
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(2007.8.25)
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