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 オープンシステムの家づくり  〜 Image & Plan 〜

032 動線を追ってみると
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間取りは田の字がいい。
というのは、構造上丈夫な家をつくるための基本だということを前回書きました。
しかし、家族の人数分だけ多様な生活を送っている中で、単純に田の字をというだけでは暮らしやすい間取りを考えることは出来ません。

家の中での人の動きを線に表したものに動線、というものがあります。
部屋から部屋への移動、部屋の利用頻度や時間的な変化を表して、家の間取りづくりの判断材料にするものです。

この動線を生活のいろいろな場面で追ってみる中で、暮らしやすい部屋の配置(間取り)を考えてみたいと思います。


020 今の生活 この先の生活 総点検のつづき」を参考にしながら、朝の動きを追ってみると・・・、

寝室から起きてきたら最初に向かうのは、洗面所。
それからキッチンに向かって朝食の用意。
家族そろってダイニングで食事。
もう一度洗面所に行き、身支度を整えて、会社なり学校へ出かけていく。

  

こうやって動線を追ってみると、朝の時間に使う部屋が浮かび上がってきます。
家族誰もが頻繁に使うのは洗面所であり、みんなが集まるのはダイニングだということが分かります。
それらはある程度固まった場所に配置されている方がいい。
また、2階の寝室から降りてきたときに、洗面所、あるいはキッチン、ダイニングにすぐにたどり着ける場所に階段を設置しようかな、ということが考えられるようになってくるのです。


一方、夕方、夜の動線を追ってみると・・・、

朝の洗面所、キッチン、ダイニングという場所に加えて、浴室、リビング、寝室が増えます。
ダイニングでは食事の他に、家事仕事や子どもたちの宿題が出来る場所、ということも考えているので、ゆったりくつろげる場所としてのリビングは一ブロックずれていた方がいい、ということが考えられます。




動線を追ってみることで、それまでなんとなく過ごしていた家の中での様子が浮かび上がってきます。
部屋から部屋へ、といった大雑把な動線を考えておくことも必要ですが、キッチンの中で動きやすい配置を考えるといった、一部屋ごとの動線を考えておくことも大切になってきます。

生活をしている姿、様子を思い浮かべながら間取りを考えていかれるといいんでしょうね。


(2006.12.12)


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