home kita no neboshi dayori







 家づくりはじめました  〜土地探し〜

005 建築条件なしで
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

土地探し、といっても、どんな希望を不動産屋さんに伝えたらいいのか分からず、はじめのうちははっきりとした言葉を持ち合わせていませんでした。

山好きなので、住んでみたらいいだろうな、と漠然と思っていた 「見晴らしのいいところ」 なんて言うと、待ってましたとばかり、高台だけれど裏ががけ崩れしそうな山に案内されたり、もうこれ以上上に家はつくられないだろうという日当たりの悪い山の北斜面に案内されたりしてしまっていました。

それで、「004 住むとこ探し 土地探し」 にあるチェックポイントを整理して、不動産屋さんに希望条件を言うのですが、だれでも十分考えることでもあり、漠然としすぎていて、これは、という土地を紹介してもらえませんでした。
もっと絞り込んだ地域を伝え、具体的な希望として注文していかなければ、不動産屋さんとしても何処を紹介していいものか分からなかったと思います。



それから家族で相談を重ねに重ね、今住んでいる地域の住み心地のよさに惹かれているところから、アパート周辺の地域をさがしていこう、ということになったのです。

ところが、これもまた大変なことでした。
この地域は猫の額のように狭くてなだらかな南斜面に住宅が密集しているので、なかなか空き土地が見つからないのでした。



ようやく土地の紹介を受けても、そこには決まった建築会社が家を建てる条件がついていることが多く、断念しなければいけないこともありました。

土地を購入する条件の中に指定の建築会社の家を注文しなければいけない、という「建築条件」というものがあります。

どんな家を建てようか、はっきり決まっていたわけではなかったのですが、僕の母の弟であるおじさんに左官職人(壁ぬり職人)がいて、家はおじさんにつくってもらおうと最初から考えていたので、他の建築会社に頼む、ということは考えの中に入っていなかったのです。

お金の話になりますが、不動産屋に支払う仲介手数料というのは、土地の価格の3%+6万円と決まっています。
この手数料、実は買主だけが払うのではなく、売主も自分の土地を紹介してもらう手数料として払うことになっています。
そして、そこに「建築条件あり」という条件をつけて建築会社の仲介もとることにしていると、さらにそこにも仲介料というお金が建築会社から不動産屋に入ってくることになっているのです。

(不動産屋と建築会社の経営者が同じ、ということも多く、自分の紹介した土地に自分の会社で家を建てるように建築条件をつけている、ということも多いです。)

売主、買主を別々の不動産屋が引き合わせた、という場合は、それぞれの不動産屋が一口の手数料を受け取ることになるのですが、もしそこに建築条件があれば二口の手数料。そして運よく売主、買主、建築条件と三つそろえば、三口の手数料が入ることになるのです。
さらに、建売で土地も家も買う、ということになると、建物分の手数料も受け取れることになるので、四口なんてことも・・・。


だから、建築条件なしで、土地だけくださいというのでは、お金にならない客なのです、僕たちは。
紹介してもらえる土地はなおさら少なくなり、土地探しは狭き門になってしまっていったのでした。


(2006.11.14)


まえへ
          つぎへ




 家づくりmenu

北の子星だより
  kita no neboshi dayori