御神渡り　その２

長野県　諏訪湖
MINOLTA α ９　24～85mm f9

さて、その年もあと十日ばかりで終わるという夜、いつものようにヤサカトメに会いにいき、帰ろうかと湖の岸までくると、湖は氷がはりつめていて、乗ってきた舟も閉じ込められていて動けない。
タケミナカタが困っていると、一番鳥が鳴きだし、夜明けがせまってきました。
村の人たちに見つかったらはずかしいと、タケミナカタは氷の上をあわてて走り出しました。
ﾄﾞﾄﾞドン、ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾝ。
足音を地鳴りのように響かせ渡ると、
バリバリバリ
と、氷がけずられて、走った後が山のように盛り上がりました。

それが「御神渡り」だというものです。

寒い季節の中を散歩に出かけ、ほのぼのとしたお話に出会えました。