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 育児最中 雑想ノート

032 子泣き爺
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育児休暇に入って、一週間、なんとか過ごすことができた。

ようやく土曜日にたどり着いた。

今週は、入園式、長男が9時登園で送っていき、12時にはお迎え、そして家庭訪問とそのための部屋掃除と、大忙しだった。

ペースをつかむまでは、しばらくしんどい毎日が続きそうだ。

アパートのお隣さんも一緒に保育園に入園したが、息子が一時でも保育園に行ってくれるようになったので楽になった、というのとは大違いで、うちは環境の変化の大きさに家族みんながふんばっている、といった具合だ。

それでか、昨日は長男も微熱気味で、保育園を休んでしまった。

買い物に子どもたちと出かけたときに、息子はいろいろ買ってほしい物があるようで、
「待って、待って」
の連発だったが、予定したこと以外に余裕のないお父さんは、
「それは買いません!!」
の一点張り。

保育園でもがまんして、家に帰ってきてもがまんして・・・かわいそうだよ、と妻に諭されてしまった。


しかし、女の人たちはそこらへんのところをよくやりくりしていると思う。

僕は、買い物にいった時は、前もって予定しておいたこと以外、なかなか頭に入らない。
子どもがお母さんにいつもお願いしていたように、ヨーグルト売り場の前を通りかけたときに、ブルーベリーヨーグルトがいいだの、いちごヨーグルトがいいだの言い出しても、買う予定に入っていなかった子ども用ヨーグルトまでは気が回らないのだ。

それはほかのことでも言えて、料理、洗濯、洗い物、お掃除と、家の中のことは大雑把とはいえやることができていても、それらを子どもの世話と同時進行でこなしていかなければいけないという場面はいくらでもある。

台所で洗い物をしている最中に、兄弟二人のけんかが始まってしまい、わけを聞いてやり、落ち着いたらまた洗い物のつづきをする。
そうじをしている最中に、うんち〜と大騒ぎされ、ハイハイと二つ返事で子どもの世話をして、それからそうじのつづきをはじめる。

そのほかいろいろ、いろいろ・・・。

この 〜 しながらがら ・・・ ということがとてもしんどい。
まるで子泣き爺が背中にのっかっているように、しだい次第に体が重くなっていく。
肩や背中がはっていく。


しんどい、しんどい、と言っていても始まらない。

週末は家族で温泉に行って体をゆったりのばして、子泣き爺をごしごし洗い流し、また来週もがんばるのだ。


今度買い物に行ったときは、よく息子の言うことも聞いてあげようっと。

(子泣き爺は、子どものことではないですぞよ。)


(2006.4.8)


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北の子星だより
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