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いい時も、わるい時も、すべてがあったから、今の自分につながっている。
よい高校に入って、よい会社に入りたい。
そんな子どもの話を聞くことがあった。
僕は、幼い頃に夢を持っていただろうか。
自分にとってハードルを高めに設定し、その目標に向かって努力してきただろうか。
田舎に生まれ育ち、世間知らずのところがあった僕は、中学生のころ自分の進路について漠然としたことしか考えられないでいた。
仲のよい友だちの話題にあがるほどのことしか想像力が働かず、多くの流れの中でごくありきたりに高校進学をして、誰のせいでもなく自分に後悔した。
あまり思い出として振り返りたくない高校生活だったと思う。
でも、考えてみれば、今につながるのはあの時の自分もあったから。
いい時もわるい時も、そのすべてがあって、今の自分につながっている。
かけがえのない、大切な人との出会いがあるのも、今まで生きてきた道程があったから。
先の計画を立てず、むしろアクシデントや非日常なことを楽しんできたところもあったけど、人生はすべてがつながっているらしい。
輪舞曲
人生はロンドなのだ、ということに気づき始めた今は、以前の自分より、もう少し背筋を伸ばして、清々と生きていかれる気がしてきます。
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