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 雑想ノート  〜 陶芸 〜

ちょっとだけ、出品作品について
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焼き物は、「焼く」 という行程の中で土を陶器にかえます。
陶器は土とはちがい、その形を半永久的に残します。
半永久的に形を残す焼き物というのは、 「今」 を残す記録の媒体でもあるのではないか、と思ったりもしています。
何を残すか、それが問題なんだけれど・・・。

そこで、親ばか行事の一つとして我が家では毎年子どもたちの手形を焼き残しています。
0才の時には0才の、1才の時には1才の・・・、その時にだけしか残せない記憶として形に残すってのは何だか愛おしさを覚えてしまいます。
(焼き締まると一回り小さくなってしまうんだけれどね・・・。)
0才のときの手のかわいさなんてたまりません!!

さて今回 土反展 に出品した作品は、庭を50cmから1mほど掘ってみたらたまたま出てきた粘土がもとになっています。

     

粘土というのは、採れた産地によって成分は千差万別であり、焼き上がりの具合、味わいも当然ちがってきます。
2007年秋、庭から出てきた粘土はどんな焼き上がりになるかことか、ドキドキしながら花器として焼き残してみました。
焼き上がった花器に、庭に咲いた花なんか活けたら素敵かもしれないな、と思いながら。

(2007.11.3)

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