北の子星だより
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・・・・・・・・・  122 今が愛おしく、大切なのではないかと ・・・・・・・・・



男親の育児休暇取得率は0.5%なんだそうですね。
200人に一人の男親の育児休暇が2007年12月で終わってしまいました。
2006年4月から1年9ヶ月。
始まる前は胸がぞわぞわして不安もありましたが、今は育児休暇をとって本当によかったと思っています。

育児休暇のありがたみを一番感じたのは、なんと言っても子どもたちが病気をしたときでしょう。
長男が保育園に行き出した一年目は、毎月のように何かしら病気をし、それが下の息子にうつり、年間で三分の一は病気とつきあっているんじゃないか、といった具合でした。
熱が出ても、お腹が痛くなっても、病気が治るまで親子でがんばれたことは何よりありがたかった。
お医者さんにも、薬にもそれなりにお世話になってきたけれど、出来るだけ頼り切らないで病気を治してこられたことはよかったと思います。
お陰で長男が保育園二年目になってからは、子どもたちはほとんど病気をしなくなりました。

それから、育児休暇をとってうれしさを覚えたこと。
それは、子どもたちの喜ぶ姿、笑顔をたくさん見られたこと。
公園の遊具、前よりももっと高いところまで自力で登れて、得意になって笑っている姿を見られたこと。
何回も何回も失敗して親子してくたびれ果てていたトイレトレーニング。
初めて「おしっこ」が言えて、上手にトイレで出来たときのうれしくてはじけた笑顔。

自分で出来ることが一つひとつ増えていくことって、本当にうれしいことです。
でも、それはパンツを一日に何枚も洗わなくてすむようになることでもあって、おしりをよごすたびにシャワーを浴びさせなくてもよくなることであって、親の手を出すことが減ってしまうことでもあるんですよね。
子どもに苦労させられて、大変だ〜なんて思っている時が、振り返ってみれば親にとって幸せな時だったと。
うれしさと、寂しさと、なんだか複雑な気持ちを覚えたのも育児休暇という体験をしたお陰でしょうか。

昨日とは明らかにちがう今日。
子どもたちは日々成長し、変わっていくんですよね。
だからこそ今が愛おしく、大切なのではないかと。


     
   (息子の3才の誕生祝い、そして育児休暇も終わり
・・・


男親の育児休暇取得率が0.5%という数字は、意識の問題も、休暇をとりやすい、取り難いっていういろいろな事情もあってのことだと思うけれど、それでも子育ては “ 今 ”しか出来ないわけで、子育ての大変さもぜ〜んぶひっくるめて楽しまなければもったいないと思うのです。

育児休暇が終わっても、変わらず子どもたちの様子を見つめつづけていきたいと思います。

(2008.1.26)

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